日本人のめざすところとは?
日本が戦時中に東南アジア各国から受け入れた留学生(「南方特別留学生」総数約200人)の一人、マレーシアのラジャ・ダト・ノンチック氏にこんな詩があるそうです。
同氏は戦後、マレーシア上院議員となり、東南アジア諸国連合(ASEAN)の創設にも尽力した有力者である。「私たち多くのアジアの国は、日本があの大東亜戦争を戦ってくれたから独立できたのです」と語る同氏に感動したマレーシア在住の土生良樹氏がインタビューしてまとめた『日本人よありがとう マレーシアはこうして独立した』(日本教育新聞社出版局)の冒頭に掲げられているものです。
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かつて 日本人は
清らかで美しかった
かつて 日本人は親切でこころ豊かだった
アジアの国の誰にでも
自分のことのように一生懸命つくしてくれた
何千万人もの 人のなかには
少しは 変な人もいたし
おこりんぼや わがままな人もいた
自分の考えを おしつけて
いばってばかりいる人だって
いなかったわけじゃない
でも その頃の日本人は
そんな少しの いやなことや
不愉快さを超えて
おおらかで まじめで
希望にみちて明るかった
戦後の日本人は
自分たち日本人のことを
悪者だと思いこまされた
学校でも ジャーナリズムも
そうだとしか教えなかったから
まじめに
自分たちの父祖や先輩は
悪いことばかりした残酷無情な
ひどい人たちだったと 思っているようだ
だから アジアの国に行ったら
ひたすら ぺこぺこあやまって
私たちはそんなことはいたしませんと
言えばよいと思っている
そのくせ 経済力がついてきて
技術が向上してくると
自分の国や自分までが
えらいと思うようになってきて
うわべや 口先では
済まなかった 悪かったといいながら
ひとりよがりの
自分本位のえらそうな態度をする
そんな
今の日本人が 心配だ
ほんとうに どうなっちまったんだろう
日本人は そんなはずじゃなかったのに
本当の日本人を知っているわたしたちは
今は いつも 歯がゆくて
くやしい思いがする
自分のことや
自分の会社の利益のことばかり考えて
こせこせと
身勝手な行動ばかりしている
ヒョロヒョロの日本人は
これが本当の日本人なのだろうか
自分たちだけで 集まっては
自分たちだけの 楽しみや
ぜいたくに ふけりながら
自分がお世話になって住んでいる
自分の会社が仕事をしている
その国と 国民のことを
さげすんだ眼でみたり
バカにしたりする
こんな ひとたちと
本当に仲よくしていけるだろうか
どうして
どうして日本人は
こんなになってしまったんだ
1989年4月 クアランプールにて
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『自らの身は顧みず』(ワック株式会社)より
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コメント
涙が出る詩ですね。
昔、東京で行われた南方留学生の同窓会に昔でたことがあるんですが、ほのぼのとしたいい会でした。
投稿: とおりすがり | 2009年1月14日 (水) 12時05分
>>とおりすがり様
コメントありがとうございます。
同窓会?そうですかぁ。
ひつじも今の世の中を憂いでいます。(T.T)
投稿: ひつじ | 2009年1月14日 (水) 14時09分